始末屋

何で…辰馬さんが…??


辰馬さんの肉体はメイズが持ってるのに…。


『お前…何者だ!!』


メイズが辰馬さんを指差した。


「見てわかんねぇか?その体の持ち主だよ。」


煙を吐いて辰馬さんが言う。


そしてシエルを手に取り、軽く振っている。


『なぜ…お前はここに居る!肉体は俺様が持ってるんだぞ?!』


声を荒げてメイズが言うが、辰馬さんは一切動じない。


「思念体みたいな物じゃねぇの?そんなこと知らねぇよ!いちいち人に答えを求めんな。だからお前は三下なんだよバカが。」


シエルをメイズに向けた。


「時間は少ない。さっさと終わらせるぞ?」


でも…今の辰馬さんは契約悪魔が居ないはず…。


さすがの辰馬さんでも無茶なんじゃ…。



メイズは辰馬さんに斬りかかる。


辰馬さんは軽々しく避けていく。


すごい…。
無駄な動きなんて一切ない…。


必要最低限の動きだけで避けてる…。



「俺の体にしちゃあ…遅すぎなんだよ!おら!」


メイズの腹に辰馬さんの拳が入る。


『ガハッ…!』


辰馬さんは更にそこから顔面を蹴り飛ばした。


「ガッカリだよ。俺の体なのにその辺の虫の方が動きいいぞ?お前その体から離れろ。俺に恥かかせんな。」


辰馬さんが笑って言うと、メイズはゆっくりと立ち上がる。


『この俺様が…!舐めるな人間!!破炎焼死(はえんしょうし)!!』



辰馬さんに向かって炎が向かっていく。



「少し追い込まれた程度でその力を使うのは…」


シエルを炎に向けて構える。


当たる刹那、シエルを下から上に振り上げた。



すると、いとも簡単に炎は消え去った。



「ザコの証拠だよ。お前…悪魔の癖に弱すぎる。人間風情なんてよく言えたもんだ。」


メイズは槍を回しながら辰馬さんに斬りかかる。



辰馬さんは避けてシエルを地面に刺した。


すると、メイズの体から血が吹き出す。


『なっ…!』


「力見直せよボンクラが。」


煙を吐いて辰馬さんが言った。