マズいな。


魂喰らいの鎌は向こうにあるし…今の優とこのままで渡り合うのはさすがにキツい。


連戦で体がキツい時にめんどくさいことしやがってよ…。



「どうすればいい?アビル。」



―『とりあえず殺すしかないが…それを避けるならあいつが力を使い果たすまで待つか…とりあえず拘束するかのどちらかしかないな。』―



力を使い果たすまで…か…。


「キツいな。あれ使うわ。」



手を交差させて前に出した。



―『存分に使え。俺もお前に死なれては困るからな。』―



「死神の双剣(しにがみのそうけん)!」


闇が集まり、その中から柄に骸骨が施された双剣を出した。


剣を振って軽さを確かめる。



「やっぱり使いやすい。行くか!!」



優に向かって斬りかかる。


炎の剣で受け止められた。


そのまま片手を広げると、更に白い剣が出てきて、俺に斬りかかる。


剣に力を入れて飛び上がって避け、そのまま空中で優に斬りかかった。



振り向いて剣を受け、俺を捕まえて地面に叩きつけた。



「ガハッ‥!」


殺す気でいかないと殺されるな‥。


すぐに起き上がって、剣を構えた。



「妙技‥漆黒の檻‥。」



剣に闇を纏い、優に斬りかかった。


優は構わず斬りかかってくるが、それをかわして鎧を斬った。



『「がぁぁっ‥!」』


俺も優に斬られた。


だが、剣に纏った闇が広がり牢屋を作り出して優を閉じ込めた。



「いってぇなぁ‥。まぁ、閉じ込められたからよしとするか。しばらくそこで寝てな‥優‥。」



優は牢屋を壊そうと暴れるが、しばらくして動きが止まり、鎧が解けた。


心配するなって言ったのに‥焦りすぎなんだよバカが。



そう思いながら、タバコに火をつけた。