『俺に手傷を負わせるか。面白い。さすがに死ぬ訳にもいかんから…少しだけ本気を出すとしようか…。』
ゾクッ…!
メイズから気持ち悪い気配を感じた。
気配とかよくわからない俺でも…こいつは只者じゃないってわかる…。
『虎炎地獄双槍(こえんじごくそうそう)。』
炎がメイズに集まり、熱風を撒き散らす。
その炎が虎をモチーフにした2本の槍に変わった。
槍の刃に炎が集まる。
『初めようか。殺し合いをな!!』
メイズは槍を回しながら向かってくる。
さすがにナイフじゃ無理だな…。
ナイフを捨て、シエルを出した。
ガキンッ!!
槍をシエルで受け止めた。
メイズは右手に持つ槍を引き、俺に斬りかかってくる。
槍を掴んで側転し、態勢を整えて斬りかかった。
しゃがんで避けられ、槍を下から上に振り上げ、シエルが空に浮く。
ザッ!
メイズが地面を蹴り、砂埃が俺の目に入った。
「痛っ!」
ヤバい…目がよく見えない!!
ザンッ!ザンッ!!
2本の槍で体を斬られた。
「グッ…!」
『まだ終わらない。悪火炎葬(あっかえんそう)!!』
真下から火柱が上がった。
「ぐぁぁぁぁっ…!!!」
体が…熱い…。
イスーラと契約してから炎の攻撃なんて効かないはずなのに…。
うずくまる俺の体をメイズが何度も蹴ってきた。
『どうした人間!こんな程度か?!少し本気を出したくらいで壊れるとは!脆いもんだな!人間!早く俺を殺してみろ!』
俺はメイズの足を掴んだ。
『あぁ?』
「俺を…舐めるなぁ!!」
足を引いて転かし、シエルで腹を刺そうとした。
『虎炎地獄双槍…噛み殺せ。』
槍から炎の虎が現れ、俺の腕に噛み付いた。
「ぐっ…!負けない!!」
シエルを降り下ろすがメイズは立ち上がって俺の腹を斬った。
『一瞬止まればよかったんだよ。』
こいつ…強い…!
