始末屋



―SAKURAとの決戦の日 早朝―



「よしっ…。」


俺は着替えて準備を終えた。


そしてベッドの横の棚の引き出しの中から和志がくれた聖水を2つ出した。



和志…。
全部終わらせてやる。


あんたの敵もちゃんと取ってやるから。


聖水を握りしめ、ポケットの中に入れた。


桜…。
お前も取り戻す。全部今日で終わらせてやる。


首にかかっている指輪を握った。



俺は部屋から出て下に降りた。



「薫。おはよ~。」


優が既に起きていて、準備も終えていた。


他の奴らはまだ寝ていた。


「久しぶりに外で話さない?」


優が外を指して言う。


「あぁ。」








俺達は外に出て、初めて戦った場所に来た。


「懐かしい~!ここで戦ってから3年も経ったね!」


優が笑って言った。


「そうだな。あれからもう3年か…。」


俺は瓦礫に腰を下ろし、タバコをくわえて火をつけた。



それからお互いに何も話さなかった。



「…いいのか?今日の戦いについてきて。死ぬかもしれないんだぞ?それに…俺の問題だ…。」


煙を吐いて言った。


「俺の問題でも薫は自分の問題のように戦ってくれたじゃん。だから同じように戦うだけだよ。それがパートナーでしょ?」


優は俺を見て笑った。


「メリットも無いのにな。」


「じゃあ1つだけ約束してよ!」


俺は優を見た。


「この戦いが終わったら…俺ともう1回戦ってくれない?初めての時は引き分けだったし、2回目の時は不本意な戦いだった。だから次はちゃんと戦いたいんだ!薫と!」



優と戦う…か…。


でも俺は…。



「……あぁ。わかったよ。まぁ戦っても俺が勝つけどな。」


「そんなのわかんないじゃん!」



約束をした。


果たせない約束とわかっていて…。



俺は優に嘘をついた。



少しだけ叶ってほしいと希望を持ちながら…。






番外章~最後の3日間~


―完―