話が終わって、優の所に帰り始めていた。


『「はぁぁぁっ…!!ぐぁぁぁぁっ…!!』」



何だ?今の声。


―『おい。あのガキが居る所からさっきのザコの気配がするぞ?』―



アビルが言った。


まさか…!



俺は走って優の所に戻った。



―『「ぐぅぅっ…!ぐぅぅっ…!」』―


炎を纏った優が居た。



「やったな‥あいつ。契約しやがった。ガーディアンも居るのに無茶しやがる。」


タバコをくわえて火をつけた。


―『精神が保てるかな?やはり人間は面白い!』―


アビルが楽しそうに言う。



―『「ぐぁぁぁぁっ………あぁっ!」』―


体半分には炎の羽根が生え、炎に包まれた鎧が装備されていた。


もう半分には天使の白い羽根が生え、白い鎧が装備されていた。



「のん気なこと言ってる場合じゃないみたいだ。これは本気でやらねぇと止められないな。」


俺は手を挙げた。


―『使うか薫。』―


「使わないと殺されるよ。」



『「ぐぁぁぁぁっ!!」』


炎の大剣を出して俺の方に斬りかかってきた。


「魂喰らいの鎌!」


鎌で受け止めると同時に、優はそのまま飛び上がって俺の真後ろに来ていた。


早い…。


後ろに向かって斬りかかるが、優はもう居ない。


どこに?!


優は既に前に戻っていた。



『「がぁぁっ!!」』


鎌を捨てて悪魔の腕で剣を受け止めた。


壁まで吹き飛ばされ、体制を立て直す前に優は斬りかかってくる。


しゃがんで避けると、優の足が俺の顔面に当たり、壁を突き抜けて吹き飛ばされた。



ガーディアンの力と優の体術‥更に炎の悪魔の力…。


こうもやっかいなのかよ。


起き上がると、炎の玉が飛んでくる。


転がって避けて、手を地面につけた。



「デスニードル!!」



針の山が優に向かっていく。



『「がぁぁっ!」』


剣で斬られて防がれた。


牽制にもならないか。