―裏扇杜 BAR―
マスターと話ながらウィスキーを飲み、涼風を待っていた。
カランカランッ…
「お待たせ!薫久しぶり!マスターも!」
ドアが開き、涼風が俺達にそう言って、俺の隣に座った。
「涼風ちゃんは何にする?」
マスターが涼風に聞く。
「う~ん…。カシスソーダをお願い。」
涼風が笑って言うと、マスターがカシスソーダを作り始めた。
「カクテルかよ。」
俺は笑って涼風に言った。
「うるさいわねぇ~。こんな時間からウィスキーなんて飲めないわよ。」
涼風はタバコをくわえた。
ジッポを出してタバコに火をつけてやった。
「どうぞ。」
「ありがとう!」
涼風はマスターに笑って言って、カシスソーダを一口飲む。
「で?どうしたの?」
タバコを吸って涼風が言った。
「…依頼がある。明日…SAKURAが彩華村を襲撃すると聞いた。だから一緒に戦ってくれないか?」
俺がそう言うと、涼風は俺を見つめた。
「何だよ。」
「別に。薫が私に依頼ね~。いつもなら1人で何でも解決するのに!」
涼風は笑って言った。
「正直…1人でやろうと思ってたけど…俺の力だけじゃ村全体を護るのは無理だ。だから頼んでんだよ。死ぬ危険もあるし…お前はあいつに腕を斬られた…。だから受けなくても構わない。」
そう言ってウィスキーを飲み干した。
「何言ってんのよ。私の力ならいくらでも貸してあげるって言ったでしょ?遠慮しなくていいわ。私も一緒に戦うよ。」
俺を見て涼風が言った。
「唯香は別件の仕事で今居ないけど、私から言っとくわ。頑張りなさいよ?今度こそ全部終わらせなさい!」
涼風は笑って頭を撫でる。
「よしっ!今からとことん飲んで明日の戦いに気合い入れよ!薫行くわよ!」
金を置いて涼風が俺の手を引く。
明日戦いだってのに…飲むのかよ…。
まぁいいか…。
