始末屋



―始末屋 アジト―



「いや~…今日は本当に仕事したって感じやな~!」


楓はイスに座り、伸びをしながら言った。


あれから玲央奈が優の目を治し、俺達はアジトに戻り、優は愛と出かけていた。



「………………。」


玲央奈は何も言わずに俺を見ている。


「何だよ。」


そう言うと玲央奈はイスから立ち上がり、ソファーに座っている俺の方に来た。



「薫。3日後…戦いに行くんでしょ?それも…1人で行くつもりでしょ?」


玲央奈は俺を見て言った。


「……あぁ。俺の過去の問題だ。他人は巻き込まない。今回の戦いは…俺だけで十分だ。」


タバコをくわえて火をつけた。


「……僕も行く。」


玲央奈は俺の隣に座って言った。


「何言ってんだよ。」


「薫だって…何でも1人で解決しようとしてんじゃん。薫は僕の大切な人だもん。支えてあげたいんだ。」



俺に抱きついて玲央奈が言った。



「玲央奈が行く言うなら…俺も行かんとしゃあないな。」


「そんな言い方するなら来なくていいし別に。」


舌を出して玲央奈が言った。


「はいはい。俺も薫はんには世話になっとる。それに…もう知らへん仲やない。俺達は薫はんが嫌言うたって行くつもりやで?

薫はんは1人やない。俺達がいくらでも支えるし…即戦力にはなるやろ?運び屋として行くんやない。薫はんの友達として俺達は行くから。」


こいつら…。



「……相手はデスアビスだ。死ぬかもしれないんだぞ。それなのに…俺の問題に巻き込む訳には「俺達は死なへん!」



楓が俺の言葉を遮って言った。



「絶対に死なへんから…俺達も巻き込め。」



楓……玲央奈……。



「……言うだけ言ったからな。お前らが死んでも俺には関係ないからな。」


煙を吐いて言った。



本当に…バカな奴ら…。