始末屋



―薫―


俺と玲央奈は遅れて三浦の本家に着いた。


戦いの痕…。


ここにも居たんだな…。



「この痕跡…。楓が…あの技を…?」


玲央奈が戦いの痕を見ながら言った。


「あの技?」


「めったに使わない最強の技が楓にはあるんだよ。珍しいな~。」



楓は技のレパートリーありすぎんだろ…。


それに優と戦った後にこんな技を…。



「おっ!玲央奈と薫はん!そっちも片付いたんかい?」


楓と愛が優に肩を貸して歩いてくる。


「薫…?薫!終わったんだ!」


優が俺にそう言うが、目線が全然違う方に向いていた。



「お前…目見えてねぇな?ガーディアン・アイ何回使った?」


タバコをくわえて火をつけた。


「……6回…。」


優がうつむいて呟いた。


「どうなるかくらい計算して技使えよ。お前…俺の見えない部分を見る目になるんだろ?目が見えなくなってどうすんだよ!!」


俺は優に近付いて顔面を殴り飛ばした。


「薫さん…!」


「ちょっ…!薫はん!」


楓と愛が俺を止めようとするが、振りほどいて優の胸ぐらを掴んだ。


「無茶はすんなっていつも言ってるだろうが!!忘れんなよ優。お前は俺のパートナーだろ?お前みたいな奴でも居なくなれば支障は出るんだよ!!1人で何でも解決できると思ってんじゃねぇよ。

口開けば薫に迷惑かけたねってお前は言うがな……じゃあ俺はお前に迷惑かけてねぇのか?違うだろ。そんなに俺に迷惑かけたくないなら仕事なんか1人でしろよ。俺は別に構わねぇから。」


そう言って掴んでいた胸ぐらを離し、立ち上がった。


「…ごめんなさい…。俺もっと頑張るから…!!薫のことも…愛ちゃんのことも…全部護れるように頑張るから…!!薫のパートナーで居たい…。」


優は涙を流しながら言った。


「だったら…無茶はすんな。」


そう言って俺は本家から出た。