始末屋



バチバチィッ…!!





悪魔を全て消し去り、俺は優に肩を貸した。



「世話のかかる奴や。さっさと助けに行こうか。お前のお姫様を…。」


そう言うと、優は頷いた。



階段で地下に降り、1つ1つ部屋を探していく。



ガチャッ…!


『こいつ殺せない!』


『この結界邪魔!!』



悪魔がお嬢様に襲いかかるが、闇が広がって攻撃を防いでいた。


お嬢様は自分を抱きしめ、涙を流している。



その近くには朋樹の死体が転がっていた。


辛かったやろうな…。


「楓…?愛ちゃんは…居る…?」


優の声に気付き、悪魔が俺達の方を見た。


『あいつらでいいんじゃない?』

『そうだね!』



悪魔が俺達の方に向かってくる。



「止めとけや…アホゥ共…。」


殺気を出すと、悪魔の動きが止まった。


「この殺気がわからん訳ないよな?わかったら目の前から消えろや。それとも…消し炭にされたいんか?」



悪魔は俺達の横を通り過ぎ、闇の中へと消えた。



お嬢様は俺達を見た。



「待たせてしもたな。王子様の助けや。」


そう言って優を座らせた。



お嬢様は涙を流しながら優にゆっくり近付き、傷だらけの優を抱きしめた。



「ん…?楓??」


優はわからないように言う。


「何で俺がお前を抱きしめんねん!お前の護りたい人や。」


俺は笑って言った。


「えっ…?愛ちゃん?!」


優は顔を赤くする。


「優…?目が…見えてないの…?」



「ごめん…。ちょっと力使いすぎちゃって…!その反動で…見えなく…。」



お嬢様は優を強く抱きしめた。



「バカ…!何で無茶ばかりするの…?」



「ごめん…なさい…。」


お嬢様は助け出せたけど…心に深い傷は残ったやろな…。



また背負う物が1つ増えてもうたわ。


俺は朋樹の死体の横に座り、手を合わせた。



「安らかにとはいかんやろうけど…ゆっくり休みや。」


そう囁き、目を閉じさせた。