始末屋



―薫―



俺は玲央奈が操る鎌の刃を一つ一つ丁寧に見切り、刃を破壊していった。



「まだまだ刃はあるよ!」


鎌が四方から同時に襲いかかる。


「…絶望の輪廻。」


鎌に闇を纏い、襲いかかる鎌の刃を破壊した。


「これくらい防ぐか…。なら…連結…。」


刃が玲央奈に集まり、繋がっていく。



量より質か…。


俺は鎌を握って構えた。



「くらえ!!」


繋がって1つの大きな剣に変わり、俺に投げつけた。


避けれないか…。



「宵闇…闇天破壊斬(よいやみ…あんてんはかいざん)!!」


鎌を闇が包み込み、大きな刃に変わり、向かってくる大きな剣を斬った。



「そんな技まであるんだ…。」


玲央奈が驚いた顔で俺を見つめる。


「俺を簡単に殺せると思ったら大間違いだよ。」



俺は玲央奈に斬りかかった。


玲央奈は転がって避け、俺の足下を蹴って転かした。



「黒薔薇!」


デスニードルが俺の体を突き刺した。


「ガハッ…!」


転かして使うとは…。


でも…負けてられないな。



起き上がって玲央奈に斬りかかった。


玲央奈は鎌を持っている手を掴み、俺の腹を蹴った。



「隙ができたぞ?」


掴まれてない方の手に持った鎌で玲央奈に斬りかかった。



反応が遅れて避けきれずに玲央奈の頬に刃がかすった。


後ろに下がろうとする玲央奈の胸ぐらを掴み、腹に手を置いた。


「ブラックインパクト。」


衝撃波が玲央奈を吹き飛ばした。



「カハッ…!さすが薫だね…。どんな時でも油断できない…。」


口から流れた血を拭いて、玲央奈が立ち上がった。



「集中しねぇとな…。俺は隙を見逃さない。いつでもお前を殺せるんだよ。」


鎖を持って鎌を回し、玲央奈に向かって投げた。