始末屋



俺は楓に斬りかかる。



楓は刀でシエルを受け止めた。


鞘で俺に殴りかかる。


俺は鞘を掴んで楓の腹を蹴った。



楓は間合いを離そうと後ろに下がる。



俺は呼吸を吸うタイミングをガーディアンの目で見て斬りかかった。


反応するのが遅れ、楓は体を斬られた。



「力の解放。三の罪…色欲。」


楓の後ろに目を隠した女性が現れ、楓に抱き付く。


「色欲は性的欲求。その色香は棘に変わる。」



女性の体から棘が出てきて、楓の体を突き刺す。


「グハッ…!」



楓は地面に膝をついた。



「愛ちゃんが危ないならあまり時間をかけたくない。早く終わらせるよ?」



「…迅雷…全てを焦土と化す。」



居合いか…?!


すぐに後ろに下がって離れたが、一瞬で楓が間合いを詰めた。



「最迅凶雷!」


体を斬られ、楓は刀を鞘に戻す。


キンッ…


俺の真下から雷の柱が出てきた。



「ぐぁぁぁぁっ…!!!」



「まだまだ気付くの遅いで…?」


楓は俺を見て言った。


本気出しても…届かない…。



いや…絶対に諦めない…!!!



「楓!!!」


楓に斬りかかり、俺はガーディアン・アイの力を発動させ、楓の動きを止めた。



楓の腹を蹴り上げて宙に浮かせ、俺も飛び上がって背中に踵落としをくらわせて地面に叩きつけた。



「カハッ…!」



「まだまだ!!!力を解…放。四の罪…強欲!!」


激痛をこらえ、技を発動させた。


楓の体から闇が出てきて、それが大きな黒い球体に変わる。


「強すぎる欲は破裂する。爆発しろ!!」


「なっ…!」


黒い球体が爆発した。



さすがに無事じゃないでしょ…?



「召雷…雷爪一閃…!!」


楓が爆炎の中から出てきて、俺の体を斬った。


「これで…終いや…!」



鞘に刀を戻すと、俺に落雷が降り注ぐ。



「がっ…あ…あぁ…!」


俺は力なく倒れた。