―優―


俺は炎の力を集め、大きな玉を作った。


「手加減…なしだよ?」


「頼まれてもせんわ。今お前は俺の敵やからな。」


楓の周りに雷の球が浮かび上がる。


「ビッグバンフレイム!」


炎の玉を楓に向かって投げた。


「爆雷波!!」


雷の球が炎の玉に当たり、大きな爆発が起きた。


俺は爆炎に乗じて楓に殴りかかる。


楓は避け、俺の腹を蹴った。


だが俺は足を掴み、楓の顔面を殴った。


楓は飛び上がり、俺の顔面を蹴り飛ばした。


「雷舞踊!!」


雷が俺に向かって落ちる。


雷を見切って、一瞬で楓の目の前に移動した。


「なっ…!」


「さっきとは違うよ!!」


楓の腹を思い切り殴った。


「ガハッ…!」


楓はアッパーを繰り出して俺を殴った。


そのまますぐに俺の顔面を蹴り飛ばす。



さすが…強い…。


起き上がって炎の槍を浮かべた。


「フレアランス!」


「破雷一掃刃!」


楓は腕に雷を纏って炎の槍を打ち消す。



「…フレイムゴッド!!」


炎が俺の体を纏い、赤い鎧を形成した。


「雷神刀…陰怒雷…。」


雷が刀に変わり、それを握った。



俺は腕に炎の刃を纏い、楓の方に向かう。



「飛炎翼破斬(ひえんよくはざん)!!」


楓は鞘と刀を使って俺の腕を止め、技を止めた。


そして、腹を蹴って間合いを調整し、一瞬で居合いの態勢に入る。


「全てを破壊せよ。雷の刃よ。」


楓は刀を逆手に持ち変える。


「斬鬼雷々(ざんきらいらい)。」


刀に雷が纏ってあり、一瞬で俺の鎧を斬った。


「これにて終幕。」


刀を鞘に戻すと、鎧が斬り崩され、体も斬られていた。



「なっ…?!」


ガーディアンの目でも全然見えなかった…。


「俺の居合いは天使の目でも見切れんよ。」