―廃工場―
「来た来た♪待ってたよ!始末屋さん♪」
玲央奈が言った。
「ここまで舐められたのは久しぶりだからな。とことんやり合おうか。」
俺は手の骨を鳴らしながら言った。
「楓…さっきの続きしようよ。さっきとは全然違うけどね。」
優は楓を見て言った。
「えぇで?俺も本気出して相手したるからかかって来いや。」
楓は伸びをしながら言う。
「負けんなよ優。」
「そっちこそ。負けたら始末屋NO.1は俺だからね!」
優が笑って言った。
こいつ…。
俺達は拳を合わせた。
そして俺は玲央奈の方に向かう。
「ここなら邪魔する奴は居ない!本気の戦いをしようよ薫!!」
俺は玲央奈に殴りかかる。
玲央奈は拳を受け止め、顔面に蹴りかかった。
しゃがんで避け、俺も顔面に蹴りかかる。
玲央奈は俺の拳を使って飛び上がり、俺の肩を蹴った。
俺は玲央奈の足を掴み、空中に投げた。
「ブラックスライサー!」
黒い斬撃が玲央奈の方に向かう。
「飛黒牙(ひこくが)!」
空中でブラックスライサーを出して相殺した。
玲央奈は着地して俺に殴りかかる。
俺は避けて蹴りかかるが、玲央奈は足に手を置いて側転した。
そして同じタイミングで殴りかかり、拳が合わさる。
「さすが薫♪」
「こんな程度じゃねぇよ。」
同じタイミングで離れ、俺は手を開く。
玲央奈は手を挙げた。
「魂喰らいの鎌…骸懺悔…。」
闇の中から骸懺悔を出した。
「魂喰らいの鎌…黒月…。」
周囲に無数の小さな鎌の刃が浮かび上がった。
「いくよ?薫。」
玲央奈が妖しく微笑む。
「さっさと来い。全部破壊してやるからよ。」
俺は鎌を回して言った。
「狂い舞え…漆黒の三日月よ。」