―パーティー会場―



俺と優は起きて、会場に残ったご飯をガツガツ食べていた。


「ふぅ~!お腹いっぱい!充電完了!」



優が伸びをしながら言った。


俺はタバコをくわえて火をつける。


「さて…。行くか。運び屋と再戦しに。」


煙を吐いて言った。


「うん!今度こそ…負けない!」


優は重りを外した。


「軽い軽い~!」


腕を回しながら言う。


「そのトレーニングまだやってたのかよ…。」


重りを見て言った。


「うん!何か習慣付いちゃって。それに付けとかないと速さが自分でもコントロールできなくて。」


本末転倒じゃねぇか。


「じゃあもう付けんな。とりあえず外した時の速さに慣れろ。じゃないと急に外した時に動きに変な癖がつくぞ?それに…体もできてない内に1個60㎏もする重りなんてつけてるから背が伸びないんだよお前は。」


俺は優を指差して言った。


「これでも170あるもん!」


優は口を尖らせて言う。


「俺は182だ。」


そう言うと、優は頬を膨らます。



「とにかく…その速さをコントロールできるまで当分つけんな。役に立たないし。」


俺はタバコを踏みつけた。


「はいはい!じゃあそろそろ行こうか!」


「おう。俺達を敵に回したこと…あの2人にたっぷり後悔させてやるか。」



俺達は廃工場に向かった。