「黒我守!」



玲央奈の前に大きな闇ができ、毒を吸収した。


「死神の双剣…狂猫の爪。」


闇が晴れた瞬間に鈍く紫色に光る爪をつけた玲央奈が向かってくる。



あれは…触れちゃマズいやつか…。


「死神の双剣。」


初期状態の死神の双剣を出し、玲央奈の爪を受けていく。



さすがに戦闘慣れしてやがる…。


「もらった!!」


爪で剣を上げられ、無防備になってしまう。


ヤバい…!


剣を地面に落とし、ジャケットを脱いで攻撃を防いだ。


ジャケットは爪の毒により、溶けて消えた。



「ちっ…。高かったのによ…。」


双剣を拾い、玲央奈に斬りかかる。


玲央奈は俺の斬撃を爪を使って器用に受けていく。


「さすが薫…!簡単に殺されてくれないね…!」


斬撃を受けながら玲央奈が言う。


「当たり前だろ…!」


玲央奈の隙を見て腹を蹴り飛ばした。


「ちっ…!」


玲央奈は爪を立てて俺に斬りかかる。


俺は跳び上がって玲央奈を越し、空中で背中を斬った。



すぐに振り返り、俺に斬りかかる。



ガキンッ…!


「集中乱したらダメだね…。一瞬の隙も命取りになっちゃう…。」


玲央奈が爪に力を込める。


「今頃気付いたのか?俺に余裕見せて…生き残れた奴なんか居ねぇよっ…!」


玲央奈を押して距離を離した。


「幻魔と絶望。」


死神の双剣が幻魔と絶望に変わった。


「お前に俺は殺せない。10年早いんだよ。」



「言ってくれるね~。僕にそこまで言う人は薫が初めてだよ。」


玲央奈が一瞬で俺の背後に立つ。


爪を幻魔で受け、絶望で斬りかかった。


玲央奈は絶望の上に乗り、俺に斬りかかる。


爪をしゃがんで避け、幻魔で斬りかかった。