始末屋



男は目の前から消えた。



すぐに真後ろを振り向き、男を蹴り飛ばした。



「ここからが帽子屋の能力。音速で薫を斬れ!」


ステッキの仕込み刀を抜き、男が俺に向かってくる。



俺は斬られる寸前に飛び上がって男の頭に乗り、刀を抜いた。


「血桜。」


男を斬り、刀を鞘に戻すと男はバラバラになって消えた。


「今のが音速?辰馬の100倍遅い。こんなふざけた技じゃ俺は殺せないぞ?玲央奈。」


俺は玲央奈を見て言った。


「女王裁判。」


玲央奈の後ろに女が出てきた。


「女王。判決は?♪」


『気に入らないから死け「お前が死ね。」


俺は一瞬で女の目の前に移動し、断罪で斬った。



「こんなもんか?お前の力は。何だったら2人まとめてかかって来いよ。」


断罪を突き付けて言った。


「薫。この前話した時に会ったのじゃわからなかったけど…格段に強くなってるね♪初めて会った時はがむしゃらで力任せに戦う感じだったのに…今は芯がある。無駄な力は使ってない戦い方だよ。

やっぱり…薫はそうだよ。俺の想像を遥かに越えないとおもしろくない!」


玲央奈は眼帯を外した。


「俺に幻魔眼は効かねぇぞ?」


煙を吐いて言った。


「幻魔眼は使わないよ。ただ死角をなくしただけ。これで僕も本気出せるしね。ここからが本番だよ薫♪」


タバコを地面に落として踏みつけた。


「来いよ。隙があったら容赦なく斬るからな。」


玲央奈は悪魔の腕にし、鎌を生やして殴りかかってくる。


俺は避けて玲央奈に斬りかかった。


玲央奈は断罪を持っている俺の腕を掴んで防ぎ、俺に蹴りかかる。


腕でガードして、玲央奈から距離を離した。



「黒悪鮫(こくあくざめ)。」


地面から出た黒い鮫が俺に襲いかかる。



あれは…ブラックシャークか…。


断罪で黒い鮫を斬り、断罪を紅堕羅の初期状態の赤い大剣に戻した。


「ブラッドレイン!」


赤い毒が玲央奈の方に襲いかかる。