始末屋



目から血が流れ出るのを感じた。


視界もボヤけてきた…。


ガーディアン・アイは1日3回までしか使えないのに…。


この後俺の体にどんな影響が及ぶかわからない…。


でも…この目が視力を失っても構わない…。


大切な物は自分で護るんだ。



「面白い。名前何だっけ…?」


玲央奈君は普通に立ち上がり、俺を見て言った。


「城島 優。」


剣を構えて言った。


「優か。いい名前だね。覚えとくよ。」


玲央奈君が目の前から消えた。


「死ぬまでの少しの間だけね。」



気付いた時には俺の目の前に居て、顔面を蹴り飛ばされた。



なっ…?!


まさか…ガーディアンの力が…。


「反応遅いよ?」


後ろから玲央奈君の声が聞こえた。


後ろに向かって斬りかかったが既に居なかった。


「こっちこっち♪♪」


また俺の目の前に来ていて、倒立して足を俺の首に回して、地面に叩きつけた。



玲央奈君は眼帯を外す。



「最高に面白い物見せてあげる♪♪」


左目を開くと、俺の目の前から玲央奈君や楓が消えた。



えっ…??


何…これ…。



「ゆ…優…。」


愛ちゃんの声が聞こえ、後ろを振り返るとボロボロの愛ちゃんが立っていた。



「愛ちゃん…!!」


俺は愛ちゃんの方に向かった。



すると愛ちゃんの体が膨れ上がり、目の前で爆発した。



「愛ちゃん…?愛ちゃ~~ん!!」






「はい♪終了♪」


玲央奈君の声が聞こえ、目の前の景色が割れてさっきの光景に戻った。



「優は大切な物を護れない。僕よりも弱いから♪」


そう言って玲央奈君は笑った。



俺は玲央奈君の胸ぐらを掴んで、地面に組伏せた。



「許さない…!!!」


ナイフを出して喉に刺そうとした。



玲央奈君は俺の腕を掴んで防いだ。