―薫―
「確かに薫が言った通り…朋樹さんと愛ちゃんの関係はいいとは言えないわ。前は仲がいい兄妹だったんだけど…ここ最近の朋樹さんは何か変だって噂されてたわ。」
理恵が手帳を見ながら言った。
「例えば…どんな噂だ?」
煙を吐いて言った。
「平均3日以内に人が殺されてるの。亡くなった人は5名。それも…皆朋樹さんに意見したり、反抗したりした人だけ。もちろん朋樹さんの犯行ではなかったわ。現場には指紋や髪の毛、足跡すらも出てない奇怪事件みたいね。」
三浦 朋樹は契約者になったのか…?
いや…それなら気配を感じるはずだが…。
もしかして…暗号と何か関係があるのか…?
「それで…朋樹さんに従わないと殺されるとか悪魔とか言われてるみたいね。愛ちゃんは朋樹さんはそんなことしないって信じてる。でも…人の犯行ではないわよね?」
理恵が俺を見て聞いた。
「そうだろうな。普通の事件なら髪の毛1本くらい落ちてんだろうし、何かしらの手掛かりは残る。俺達のような存在じゃない限りな。」
タバコを携帯灰皿に入れて、胸ポケットにしまった。
「それと…最近朋樹さん家に帰ってくるのが遅いらしいわ。愛ちゃんがさっき心配してた。でも朋樹さんは今日のパーティーでも愛ちゃんと一言も喋ってなかったわ。」
「これは…朋樹で確定だな。問題はこの暗号なんだよな~。」
俺はポケットから手紙を出した。
~~♪♪
携帯の着信音が鳴り、理恵はカバンから携帯を出した。
「あっ!お父さんからだ!ちょっと待ってて!」
理恵はそう言って俺から離れた。
心配になって電話でもかけてきたのか?
ん…?
携帯……。
「……わかった…。」
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3=2
4=3
3=2"
2"
1
8
3=2
1=2
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「……なるほど。そういうことか。」
俺は暗号を解読し、メッセージを理解した。
