―生誕記念パーティー当日―



「よしっ…。」


買った黒いスーツを着て、銀色のネクタイをちゃんと締めた。


「優!髪の毛セットしてやるから洗面所来い!」


優の部屋のドアをノックしながら言った。


「今日ずっとこれで仕事すんの~?戦えるかな?」


ドアが開くと、買ったスーツを着た優が来た。


「派手な戦闘にならない限りずっとそれだ。お前は逐一ガーディアンの能力で周囲を見ろ。怪しい動きしてる奴が居たら俺に言わずに行動しろ。いいな?」


そう言うと、優は頷いた。



洗面所に降り、リビングから持ってきたイスに優を座らせた。


「髪の毛もセットするの~?めんどくさい~」


「そんな格好してんだから当然だろ。それに…愛にカッコいいとか言われたいんじゃないのか?」


俺がそう言うと、優は顔を赤くした。


ピンを4本口にくわえ、トップの毛を髪留めで止めて、右サイドの毛を編んでやった。



編んでピンで止め、軽く逆毛を立たせてスプレーを振った。


「これでいいだろ?」


「わぁ~!カッコいい!ありがとう薫!」


優が嬉しそうに言った。


俺は前髪をピンで上げて、フロントアップにした。


「さて…軽く仕事して…飯でも食いに行こうか。」


伸びをしながら俺が言った。


「賛成~!」


優が手を挙げて言った。



コンコンッ


ノックの音が鳴り、ドアを開けると執事が立っていた。


「愛様から2人の迎えを頼まれました。乗って下さい。」



車のドアを開けて執事が言った。



「始末開始だ。行こうか優。」



「うん!」



俺達は車に乗り、パーティー会場へと向かった。