アタッシュケースの中身は丁度1000万あり、ついでに理恵と優に給料をやった。


「俺今月100万だけ?!さっきのお金まだ全然残ってるじゃん!」


俺を指差して言った。


「うるせぇな。お前渡したら渡した分金使うバカだろ?それ以上は払わない。生活費その中から引いてないだけありがたいと思え。」


タバコを吸いながら言った。


「生活費は薫の方がかかってるけどね。タバコは吸うし、お酒も飲むしね。」


理恵は俺を見て言った。


「薫~!今の聞いたでしょ?」


優が俺に近付いて言った。


「じゃあ聞くが…依頼人との対応、依頼料の相談、始末までの流れや作戦、情報集め…全部誰がやってんだ?」


そう言うと、優は目を反らした。


「……薫…。」


ボソッと優が言う。


「そうだよな?お前は依頼人が来れば俺の隣でコーヒー飲むだけ…依頼料の相談の途中でたまに居眠りする…情報を米から買う時も話を聞かずにゲームで遊んでる。どうだ?100万でありがたいと思わないか?不満ならもっと真面目に仕事しろ。戦闘で支えることより…まず経営で俺を支えるようになれ。」


そう言って優に煙を吐いた。


「理恵ちゃん~!薫がいじめる~!!」


「はいはい。私給料150万もらったから50万あげるわ。」


理恵は優の頭を撫でて言った。



「甘やかすなバカ。」


俺は理恵に言った。



コンコンッ…。


ん?
依頼人か?


「優。」


「わかった。」



優がドアを開けた。



すると、バレンタインの時に来た愛とスーツを着た若い男が立っていた。



「愛ちゃん!どうしたの?」


優が言うと、愛は無言で優に抱きついて泣き始めた。


「あっ…!愛ちゃん?!」


優はどうしていいかわからないように慌てる。


「依頼?」


俺はスーツの男に聞いた。


「はい。」


「なら入ってくれ。」



2人は中に入った。