―楓―
「……って感じかな。あとは薫はんと優と涼風はんと理恵ちゃんに出会ったってことや。」
俺は理恵ちゃんがまた注いでくれたワインを飲んだ。
「何か…2人を見てて想像できない話だった。やっぱり楓と玲央奈君は強いや。俺なんか薫を支えようと思っても…結局支えられてばっかりだし…。」
優は机に頭を伏せて言った。
「そんなことないわ!優が出て行って、理恵ちゃんが刺された時の薫はんの顔は正直見てられへんかった。それだけ2人の存在が大きいってことや!
薫はんは居ても意味のない奴らの為にあんなに必死で戦わんやろ?それが何よりの証拠やないか。」
俺は優の頭を撫でた。
「でも…たまに心配にはなりますね。薫が必死で戦ってくれるからこそ…いつか居なくなっちゃうんじゃないかって…。」
理恵ちゃんが悲しそうな顔で言う。
「何も心配せんでえぇ。薫はんは強い。どこにも行ったりせぇへんよ!何が大切かくらい…薫はんもわかってるから!
そんなしょんぼりした顔すな!今日は飲み会や!じゃんじゃん2人共飲も!嫌なことや心配事は酒で流すのが一番早いからな!ほら!理恵ちゃんグラス持ってき!」
そう言うと、理恵ちゃんは笑ってグラスを持ってきた。
そのグラスにワインを注いであげた。
「ほな!本来なら商売敵やけど…これからもよろしくお願いします!乾杯!」
「「乾杯!!」
俺達は酒を飲み始めた。
