孤児院に戻ると、玲央奈が俺の前に走ってきた。
「楓…。僕に戦い方を教えて!!僕の中の悪魔も使いこなしたいんだ!!」
玲央奈は力強く俺に言った。
「お前は…俺のような世界に入ってこんでえぇ。使いこなせないなら…そのままの状態でえぇ。お前を…危険な目に合わす訳にはいかんのや。」
俺は玲央奈にそう言って、中に入ろうとした。
「僕…誰よりも強くなるから…!誰にも負けないくらい強くなるから…。そしたら…もう大事な物目の前で失うこともなくなるよね…?!嫌なんだ…もう…。大事な物を失うのは嫌なんだ…。だから…!僕は強くなる…!!自分自身も…楓も…守れるくらい強くなるから…!だから…お願い…!」
玲央奈は泣きながら俺に言った。
俺は玲央奈の方に行き、涙を拭いてやった。
「強くなるって言うてるだけじゃ強くなれへん。俺もまだまだ弱い。こんな風に…大切な物を失った。」
「だって…!楓が言ったんじゃん…!一緒に支え合って生きていこうって…!僕も…楓を支えたいよ…!」
玲央奈は俺に抱きついた。
そうか…。
玲央奈は玲央奈なりに考えて決断したんか。
「わかった…。これからはちゃんと2人で支え合っていこうな。その代わり…俺は厳しいで?」
「楓が居てくれるなら…どんなことも耐えるよ…!だから…1人にしないで…!」
「アホやな…お前は…!誰が1人にするかい…!家族を…1人ぼっちにさせれるか…!」
俺達は抱き合いながら涙を流していた。
今日という日を…忘れない為に…。
