始末屋



―楓―


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依頼料をもらって孤児院に戻っていた。


「今回の依頼料は100万やで~!これで貯金は1500万!紅葉が言うてたマンション借りれるし、しばらく仕事もせんでえぇ!紅葉喜ぶやろうな!」


封筒を掲げて言った。


―『嬉しそうですね楓!』―


「当たり前や!ゆっくり紅葉とも向き合わないかんし、玲央奈も一緒に住まわせなあかん!そしたら…俺も真っ当な仕事でも始めるわ!」


―『それが一番ですよ。楓が幸せなら私も嬉しいです。』―


アラナスは優しい口調で言った。



孤児院に帰り着くと、中に入る入り口の前に園長先生の死体があるのが見えた。



「何や…?誰がこんなこと…。」


走って死体の方に向かった。


首斬られとる…!



嫌な胸騒ぎがし始めた。


皆は…?


紅葉は…?


玲央奈は…?



すぐに中に入った。



「皆!!紅葉!!玲央奈!!」


呼んでみるが返事がない…。


嘘…やろ…?



「ゆ…夢か…。ほんなら早く目ぇ覚まさないかんな…。また…紅葉にどやされるわ…。」


膝から崩れ落ち、床を殴った。


「何でや…。俺なら納得できる…!でも…こいつらが何かしたんか…!?悪いことでもしたんか…!?全部…全部俺が悪いんやないか…!!」


床を殴り続けた。


自分の力の無さに涙が溢れてきた。


結局何も…守られへんやないか…。




ガタンッ…!


二階から物音が聞こえた。


誰か…まだ生きてんのか…?



それとも……。


拳に雷を纏い、二階に上がった。







「…楓…?」


血だらけの玲央奈が紅葉を担いでいた。


「楓…。楓なら治せるよね…?楓は天使の力を持ってるって言ってたじゃん…。ずっと待ってた…。」


虚ろな目をして玲央奈が言う。


こっちに来て紅葉を床に寝かせた。


「……アラナス。」


―『……私にそんな能力は無いわ。それに……この子は…もう…。』―



俺は壁を思い切り殴った。