始末屋


声が聞こえた瞬間に地面から剣が出てきて皆を刺した。


「嫌…!嫌ぁ~!!」


僕と近くに居た紅葉は無事だった。


「み…皆…!」


皆と過ごした思い出が頭の中に流れ、涙が零れ落ちた。



皆の体から白い炎の玉が浮かび上がり、男の方に向かった。



「残るは…お前達だけか…。さっさと死んでもらおうか…。」



剣を出して男は振りかぶる。




「…何で…殺したんだ…!」


男は降り下ろした剣を止めた。


「皆…!皆これからだったんだ!!何で殺した…!何で!!!」


僕の体から闇が溢れ出る。


「なっ…何だお前…?」


男は僕を見て怯える。


―『そうだ。そのまま思う通りに力を解放しろ…。』―


男を睨み付けた。


「…玲央奈…?」


消え入りそうな声で紅葉が言う。


「お前も……同じように死ねばいい…!罪を償え!!お前なんか死刑だ!!僕がお前を…殺してやる…!!!うわぁぁ~!!!」


黒い針が男の真下から襲いかかった。


男は体を刺されながら後ろに下がる。


「お前…契約者か…」


僕を見て男が言った。


「死ね…!死ね…!お前は死ね!!!」


僕の周りに鎌の刃が浮かび上がる。


あいつを殺す…!


絶対殺す…!!


すると、鎌は男の方に向かっていく。


男は剣で鎌を受けていた。


「大人しく殺されろ!!」


そう言うと、鎌から闇が出てきて男の手足を拘束し、残りの鎌が男を斬っていく。


「ぐぁぁっ…!」


男は力なく倒れる。


まだ…まだだ…。


死んでない…。


殺す…!


だが、視界がボヤけて僕はふらついてしまった。


「貴様ぁ!!!」


男が剣を握って斬りかかってくる。




ザンッ…!!