始末屋


「玲央奈…。さっきの人は…?」


震えながら紅葉が聞いた。


皆はわからない顔をしていたが、雰囲気は伝わってるのか黙っている。


「多分…居る…。気配が消えてない…。」


僕は紅葉の隣に座った。


すると紅葉は僕を抱き寄せた。


「…怖い…!兄ちゃん…!兄ちゃんが居てくれれば…!」


泣きながら僕を抱きしめる。


―『―…おな…。』―


何かの声が聞こえ、頭痛がし始めた。


―『れ―…な…。私―…呼び……せ』―


頭痛が酷くなり、頭を抑えた。


所々が途切れる感じだけど…何かが僕を呼んでる…。



―『―……せ。わ―…を。―…おな…。


思い出せ。私の存在を。私を呼び起こせ。この能力を解放しろ。この封印を解け!!!玲央奈!!』―


「ぐぅっ…!!うぅっ…!!」


頭を抑えてうずくまってしまう。


僕は……何かを……忘れている…?


「玲央奈…?玲央奈…!どないしたん…?玲央奈…!」


紅葉が僕を起こして抱きしめる。


「思い出す…?一体何…を…。」


―『私はお前と共に居た。お前の力だ。思い出せ。お前は私の存在を知っている。お前は私の契約主だ。この世に生を受け…ずっと蔑まれてきたお前の相棒だ。力を貸そうじゃないか。お前はこの平和を守りたいんだろ?』―


「だっ…誰だ…!お前…!お前なんか…知らない…!」


頭痛は酷くなっていく。


頭が割れそうだ…。


―『私は魔王族『創造の悪魔王 デスアグニ』。お前の力だ。お前の左目が赤いのは私と契約した証だよ。』―



悪魔王…。


その時、家族皆が殺された状況を思い出した。



「思い…出した…!お前が…!お父様や…お母様を…!」


「玲央奈…!どないしたん玲央奈…!」


―『そうだ。お前の心の憎悪や怒りや悲しみが解放されたから私が出て殺したんだ。』―



「ふざ…けるな…!」







「ここに居たのか。」