始末屋


―それから3日後―


学校が休みだったので、僕は庭にあるベンチに座って本を読んでいた。



「玲央奈!こっちおいで!」


紅葉が僕に手招きをして呼んでいる。


「何??紅葉。」


僕は本を閉じて紅葉の方に行った。


すると紅葉はしゃがんで、左目に眼帯をつけてくれた。


「はい!これでえぇやろ?」


紅葉は笑って言った。


「眼帯?」


僕は左目についた眼帯を触った。


「左目だけ色が違うの気にしてたやろ?これでもう問題ない。可愛いくて元気な玲央奈になってくれるようにおまじないもかけといたんよ?」


紅葉は笑って僕の頭を撫でてくれた。


「えぇやないか玲央奈!かっこえぇぞ!」

それを見ていた楓もこっちに来て笑顔でそう言ってくれた。


「ん…。ありがとう…。紅葉も楓も大好き!!」


僕は2人に抱き付いた。


「あら…玲央奈みたいな子に好きって言われて嬉しいわ~!うちも好きよ玲央奈!」


―――――――――――



「楓と紅葉との暮らしは僕にとって何にも代え難い大切な物だった。2人が居てくれたから…あの時冷えきった体も心も…日に日に癒されていくのがわかった。

だから今でも感謝してもしきれないくらいの気持ちがある。楓の為なら何だってやってやるって僕は思ってる!もちろん今は薫もだけど!」


僕は薫に抱きついた。


「俺はいい。楓にちゃんと恩返ししてやれ。」


薫はそう言って頭を撫でてくれた。



「…でも…そんな生活がずっと続くんだろうなって思ってた時…忘れられない事件が起こった…。

紅葉や孤児院の皆は…ソードって契約者に殺された…。その事件から僕は…自分の能力に気付き、アグニの力をもらって…楓と修行し始めた。

あの日のことは…今でも鮮明に覚えてる……。」