始末屋

俺はワインを飲み干した。


「それから孤児院に入って…園長が葬式開いてやるって言ったから葬式することになったんやけど…そこにも来たんよ。借金取りがな。香典の金を取りに来た。

俺はそれがどうしても許せんかった。お袋を追い込み…平和やった生活も何もかもを奪っていった借金取りが…。

だから俺は…金属バットを持って借金取りを殺してやろうと思って襲いかかった。

まぁ結果はわかるやろうけど…俺は殺されかけた。そんな時やな~…『アラナス』と契約したのは…。」



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「お前からも借金取り立てるから覚悟せぇやボケ!」


借金取り達はそう言って歩いていく。



俺…死ぬんや…。


背中も腹もザックリ斬られ、顔もボコボコにされた。


流れ出る血を感じながらそう思っていた。


悔しい…!何もできんかった…!


力が欲しい…。もう何も…奪われたくない…!


俺は…大切な物を…守れる力が欲しい…!!


力強く拳を握った。



『力を…与えましょうか?貴方の大切な物を守る力を…。』


目の前が光に包まれ、光が納まると


金色の髪をして、背中に白い羽が生え、白いワンピースを着ている綺麗な女が居た。


『貴方はまだ死んではいけません。大切な物は残っているはずです。私は雷の天使『アラナス』。貴方に守る力を授ける者です。』


そう言って手を差し伸べてくる。


「信じる…。ちゃんと…天…国…連れてっ…てや…?」


俺はその手を握って意識が途絶えた。



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