始末屋


『私を舐めてるのか?口の聞き方がなってないなぁ~。』


爪が少し刺さり、私の首から血が流れ落ちてくる。


「…私は力が必要なの。あんたの力をちょうだい。」



そう言うと、悪魔は雄叫びを上げた。


「ちょっ…!ちょっと!何事もないように済ませたいんだから止めてよ!」


だが悪魔は雄叫びを止める気配がない。



「なっ…!これは……涼風ちゃんこんな所で何をしとる!」


雄叫びに気付き、唯香の家の人達が集まってきた。


最悪だ……。


こいつ一体何を考えてんの…?



『私は風の力を操る悪魔『アイラ』。この女は愚かしくも私の強大な力を求めているらしい。』


集まった人達は私を見る。


『人間。私と契約したくば服を全部脱ぎ、私に土下座して頼んでみろ。』


悪魔は私を指差して言った。


「そんなことできる訳ないじゃない!」


『できない?だろうな。人間は羞恥心がある。こんな大勢の前でできないよなぁ?ならば私の力を諦めろ。』



こいつ……。


できないことをわざと吹っ掛けてるんだ…。


「涼風ちゃん。そんなことしなくていい。もう帰りなさい。」


唯香のお父さんが私に言った。


『私も暇じゃない。人間共…たっぷりお礼をしなくてはな?』



悪魔は笑って爪を立てた。



「待って!!」



敦史……。


私…どうしても許せない…。


敦史を消した人間が…どうしても許せないよ…。



シャツのボタンを外し、シャツを脱ぎ捨て、Tシャツも脱いだ。


スカートを脱ぎ、下着も取って、私は裸になった。



「力が…欲しいの…。あんたの力があれば…私は敦史を殺した人間を殺すことができる。だから…お願いします。力を下さい。」


私はそのまま悪魔に土下座をした。



もういらないプライドは捨てる…。


私はこれから修羅になる…。



もう決めたんだから…。