始末屋



唯香についていき、悪魔が封印されている場所に着いた。



ドアは固く幾重にも鍵がかかっていて、奥に潜む者の恐ろしさを厳重に閉ざされたこの扉が語っているようだった。



唯香は鍵を1つ1つ開けていき、扉に手をかけた。



「覚悟はいい?」


私は深呼吸をして頷いた。


ドアを開けると、中には大きな石が置いてあった。



「石?」


「心配しないで。」


唯香はそう言って石の方に向かい、石に触れた。



すると石が揺れ始め、黒い闇が溢れだし、石が割れた。



『やっと出れた~!!!』


中から出てきたのは、黒い体に角と羽と尻尾と牙が生えた化け物だった。


『人間。私の封印を解くとは…愚かな真似を。私はここを出て、また暴れ回ってやるわ!』



信じられない……。


こんなことが現実に起きるというの…?



「涼風姉さん。気取られる前に話を終わらせておいて…。私も欲しい物があるからそっちに行くわ。」


そう言って唯香はこの場所から離れた。



『話?私に何の用だ。』


悪魔の姿が髪の長い綺麗な女性の姿に変わった。


女だったの…?



「……私は力が欲しい。私と契約してくれない?」


私がそう言うと、悪魔は笑った。


『この私がお前と契約?笑わせるな!下等種族のお前と正規契約して私に何のメリットがあるんだ?』


悪魔は羽を生やして私の周りを飛びながら言った。


『その体を私が自由自在に使えるなら契約してやってもいいがな。』


そんなの絶対ごめんだ…。


私には私の意思があるし…果たさなきゃいけない目標もある。



『どうする?人間。』


ニヤリと笑って私に聞く。


「嫌よ。私の体は私の物。契約したからってあんたの物になる訳じゃない。」



私は悪魔を見て言った。



すると悪魔は私の首にナイフのような鋭い爪を突き立てた。