始末屋

私は家に帰り、ベッドに寝転んで天井を眺めていた。



敦史…。


どこに行ったの…。


私…寂しいよ…。


こんなに寂しくて悲しいんだよ…?



何で…私の側に来てくれないの…?



ガチャッ…。


ドアが開くと、唯香が立っていた。


私は涙を拭いて、唯香に背を向けた。


「帰って…。喋れる気分じゃないの。」


そう言ったが、唯香はベッドに座った。



「……涼風姉さん…。敦史さんを消した人…殺したい…?」


私は拳を握りしめた。


「殺したいに決まってるじゃない…!」



「方法はあるよ。」


唯香の言葉を聞いて、私は起き上がって唯香を見た。


「涼風姉さん…契約者って知ってる?」


契約者?


私の反応を見て唯香は話を続けた。


「…契約者は悪魔や天使と契約を交わし…その力を使うことができる。契約者の力は人間を遥かに越えた者になる。それがどんなに弱い奴でもね。」



悪魔…天使…?


「そんな存在居る訳ないじゃない…。バカバカしい。」



「居るよ。私の家に一体封印されてる。私の祖先が封印した『風の悪魔族 アイラ』。…私はいずれその悪魔と契約を交わすことになってるわ。」


唯香の表情は真剣だった。


「多分敦史さんを消したのも契約者よ。普通1日で20人近くも人は消えないわ。そんな事件に証拠も何もない訳がない。けど手掛かりは皆無、涼風姉さんがどれだけ待っても警察は動かないし…パペットって奴は捕まらない。」



本当に…そんな存在が…。


一体世界はどうなってるの…。