敦史は行方不明になった。
そして、敦史が居なくなった日…それと同じ日に20人に及ぶ行方不明者が出たとニュースになっていた。
私は警察に『パペット』と名乗る人物が全てやったことだと何回も話したが
結局それ以外手掛かりもないので、警察は私の話を聞こうとさえしなかった。
敦史は突然この世界から消えた。
そして…私が電話で話した『パペット』という人物は
今もどこかで暮らし、何事もなかったかのように日々を過ごしているのだろう。
そんなの不条理だ…。
そんなの…絶対許せない!!!
パシィンッ!!
木の薙刀で相手の薙刀を払い、思い切り腹を突いた。
「ひっ…ひぃっ…!」
男の子は私を見て逃げ出した。
それを他の者はただ黙って見ている。
「何してんの…?次…来なさいよ…。」
他の者は黙ってうつむく。
「来なさいって言ってんの!!早く来ないと端から順にボコボコにする!!来なさい!!」
「じゃあ…私がやるわ。」
声がした方を見ると、唯香が立っていた。
「涼風姉さん…。少し落ち着いて。ここは憂さ晴らしする場所じゃないわ。ここは我が富田家の『封殺流(ふうさつりゅう)』を学び…その流派を重んずる場所。今の涼風姉さんには似合わない。」
唯香の言葉を聞き、木の薙刀を地面に投げ捨て、その場から出て行った。
