始末屋

変な空気が流れ、中山も何も喋らなくなった。


「私は…!本当に何も思ってない…!」


中山は私を見た。


「じゃあ俺の目を見てちゃんと言えよ。そしたら認めるよ!」



目を見て…。


大丈夫…何も感じない…。


目くらい見れる。



「俺のこと好きか?」


中山は私を見て言った。


「…嫌い。」


やっぱり言えた…!


「目反れたぞ?」


なっ…!


「き…嫌いよ。」


今度こそ!


「また目反らした。早く言えないと好きってことになるぞ?」


「嫌い…!」


「目が反れた。」


「嫌いだもん…」


「また反らした。」


「嫌い…。」


「またかよ!」


「…大嫌い……。」


「また。」


「あんたなんて…嫌い…。」


「俺は好きだ。初めてここで会った時から。」


「えっ…?」


「お前は好きか?俺のこと。」












「…好き…。」


中山は微笑みを浮かべた。


「やっと目が合ったな。」



私……好きなんだ…。


敦史のこと…。



好きに……変わってたんだ……。


私は敦史に顔を近付けた。


吸い込まれそうな目…。


その両側の瞳には見たことない私の顔が映っていた。


これが…私…?


気が付けばどんどん顔の距離が近くなっていき、唇が触れそうな距離に居た。


敦史の目が私を狂わせる。


敦史の顔が私を違う私に変える。



敦史は微笑みを浮かべ、私のデコにキスをした。


「普通……唇じゃないの…?わかんないけど…!」


「してほしいの?」


「…!そんなんじゃない…!」


「本当は?」


「……して…ほしい…かも…//」


敦史は笑って顔を近付けて、私の唇にキスをした。



やっぱり…こいつは嫌い……。



私を狂わせる敦史は大嫌い…。



でも…狂ってしまうくらい…








敦史を…愛してる…。