始末屋

―次の日 昼休み―


私が…中山のことを…好き…?


私が学校に居る人間を好きになる…。


有り得ない…。


「なぁ!聞いてんの!?」


中山の声でハッとした。


「えっ…?何?」


私が言うと、中山は溜め息を吐く。


「最近ボ~っとするの多くない?風邪でもひいたか?」


中山は私のデコに手を置いた。


「なっ…!やめてよ…!急に…」


顔が熱くなっていき、急に目が見れなくなった。


静まれ…!変に思われる…!



「何?もしかして俺のこと好きになっちゃったとか?」


中山はニヤニヤしながら私に聞いた。


それを聞いたらまた顔が熱くなっていくのを感じた。


「バッ…!バカじゃないのあんた…!何で私が…あんたのことなんて好きになんなきゃいけないのよ…!」


私は立ち上がって中山に言った。


「必死すぎ!」


中山は笑いながら言う。


「だいたい…あんたみたいに自己中だし、ワガママだし、口悪いし、人をおちょくったりするし、自意識過剰だし、お節介だし…あぁ…!言い出したらキリが無いわ!

とにかくそんなんじゃない!あんたなんか嫌い!」



私が一通り言うと、中山はまた笑った。



「それ遠回しに好きって言ってない?!」


はぁ?


頭おかしいのこいつ?


「嫌いって言ったじゃん!何聞いてんのよ!」


私はまた座って景色を見た。


「じゃあさ…お前クラス全員の嫌いな所とか、先生の嫌な所言えんの?」


「それくらい…!」


そう言って気付いた。



言えない…。


だって何も知らないし、気にも止めてないから言えない…。



「お前知ってる?『嫌い』を裏返せば『好き』になるってこと。」



私が…こいつを好き…?