始末屋

―1ヶ月後―









パァンッ!!


「あっ…!」


「面あり!!勝負あり!」


気付いたら面を入れられて私は負けてしまった。


修学旅行から帰ってしばらく経ち、ボ~っとすることが増えていた。



私は座って面を取った。


「大丈夫?最近集中できてないよ?」


唯香が心配そうに私に言った。



集中したくて唯香の道場に来てるのに…全然集中できない…。


「大丈夫よ。心配してくれてありがとう。」


唯香の頭を撫でて言った。



道具を片付けて更衣室に入り、道着を脱いだ。



「はぁ…。」


乱されまくりだ私…。


一応助けてもらったから中山と喋ってるけど…やっぱり疲れる。


胸の奥がドキドキして…何も喋れなくなる。



胸に手を置いた。


こんなの私じゃない…。気持ち悪い…。



まさか…恋してるとか…。


違う違う!!


何考えてんの私。


そんな…恋なんて私に似合わないし、だいたいあんな男好きになる訳がない。



ガチャッ!


「わぁっ!何だ…唯香か…。」


ドアが急に開いて驚いてしまった。


「本当に大丈夫?最近変だよ涼風姉さん。」


唯香が私に聞く。


「大丈夫。ちょっと考え事してるだけだから!」


私服を着て、髪留めで髪を留めた。


「最近それお気に入りなんだね!毎日つけてる!」


えっ…?


唯香の言葉にハッとした。


「毎日…つけてたっけ?」


「うん!それに最近一段と綺麗になったし!化粧しないでも綺麗なのに学校行く時少しお化粧してるし!

まさか好きな人でもできたの??」



最近私…そんなことしてるの…?


全く自覚無かった…。



「まぁ涼風姉さんも年頃だしね!涼風姉さんなら誰でもメロメロにしちゃうでしょ!頑張ってね!」


唯香はそう言って更衣室を出た。