始末屋

大声で言ったから観光客や他の修学旅行生が私を見る。


男の子はしばらく黙ったが、急に笑い始めた。


何…こいつ…。


「付き合ってないと男と女は一緒に居れないの?別にいいじゃん。付き合ってなくても。俺のこと何とも思ってないなら関係ないじゃん。それとも…好きなの?俺のこと。」



なっ…?!


恥ずかしげもなく男の子が言う。


私は周囲の目線も気になり、どんどん顔が熱くなるのを感じた。



「あんたみたいな男好きになる訳ないでしょ…!わかったわよ!行けばいいんでしょ…行けば!」


私がそう言うと、男の子は笑った。


「やっぱりお前可愛くないわ!」


そう言って歩き始めた。



私も距離を離してついて行く。


嫌い!
大っっ嫌い!!


こんなことなら班行動すればよかった!




それから色々と回り、すっかりペースに巻き込まれた私は疲れていた。


すると男の子は、よくわからない城の中にある茶屋のベンチに座って手招きをする。


私も距離を離してベンチに座った。



お茶とお団子を頼み、私達は休んだ。



すごいな~。この景色。


庭園が見えるし、時間もゆっくり流れていて、京都らしい風情がある場所。


唯香が好きそうだな~。


「いいな~。こんな場所絶対班行動じゃ来れなかったぞ。その分俺達は他の奴らより得してるんだ。よかったろ?ついて来て!」


ニヤニヤしながら男の子が聞く。


「………うん。」


私がそう言うと男の子は少し驚いていた。


「やっぱり素直な方が可愛いよお前。ずっとそうしてればいいのに。」


男の子は笑った。


「別に…!少し思っただけよ!調子に乗るな!」



何よ…こいつ…。


知らぬ間に私の心に入ってくる。



恥ずかしげもなく変な言葉を言うし。



もう…これ以上私に関わらないでほしい…。



心が疲れちゃうから…。