始末屋


私はその日から屋上には行かなかった。



あいつと話すくらいなら教室でお弁当食べた方がマシだと思ったから。



でも結局教室の雰囲気にも馴染めずに、そそくさとお弁当を食べては1人で居場所を求めて校内をさ迷っていた。




そして気付いた。








私の居場所はここに無いことに…。









―修学旅行 1日目―


班行動での行動を義務付けられてたけど、結局班から離れて1人で行動していた。



金閣寺~…。


ボ~っとただ金閣寺を眺め、時間が過ぎるのを待っていた。


平和だな~。


こういう時間がやっぱり好きだな~。



「お姉さん。1人でどうしたの?」


はぁ…。


制服着てるのにナンパしてくるバカも居るんだ。


振り返ると、屋上に居た男の子が居た。



「結局お前も1人じゃん!」


笑いながら私の隣に来た。


「あんたに関係ないでしょ。」


金閣寺に視線を戻すと、急に手を握られた。


「行こうぜ!ここだけじゃもったいない!せっかく来たんだからもっといろんな場所を目に焼き付けよう!」



そう言って手を握られたまま私を連れて行く。



「ちょっと…!止めてよ!私は1人で居たいんだから!」


「だから~!それじゃもったいないって!せっかく旅行に来たんだし、楽しまなきゃ損だろ?」



手を離さずに歩きながら私に言った。



やっぱり自己中男だった!


「手…!離して!触らないでよ!」


私は手を振りほどいた。


男の子は振り返って私を見る。


「じゃあ俺から離れんなよ?はぐれたら面倒だし。」


あっさりと私に言う。


「そもそも何で私があんたと一緒に居なきゃいけないの!私とあんたに何の関係があるのよ!別に付き合ってる訳でもないのに私があんたの言うこと素直に聞く必要ある?」