始末屋



この日私はなぜかカバンを持って学校内を歩いていた。



教室に居るのも面倒だったし、そろそろ1人になれる場所で落ち着いてご飯くらい食べたかったし。



一通り歩いてみて、残る場所は屋上のみになった。



鍵かかってるよね?


まぁ、することもないので一応ダメ元で屋上に足を運んだ。



階段を上り、屋上に行ける扉に手をかける。



開いてますように…!





ガチャッ…!


開いた!!



少し嬉しく思い、私は屋上に入った。



誰も居ない。


見晴らしも最高。


開いてるって他の人は知らないみたいね…。



私はフェンスの近くに座り、お弁当を開けて食べ始めた。



1人ってやっぱり落ち着くな~…。


誰にも見られてないし、何かを言われる訳でもない。


この空間が私の救いになりそうだ。








「あら?先客?参ったな~。俺しか知らないと思ってたのに。」


声が聞こえて後ろを振り返ってみると、学ランのボタンを全開にしていて、クールな顔立ちをした茶髪の男の子が居た。



ピアス開いてるし…。


髪の隙間から銀の骸骨のピアスをしているのがわかった。



また何か来たよ…。


でもお弁当まだ食べてないしな~。



そう思っていると、私の方に男の子が近付いてくる。


絡まれるかな~…。


少しウンザリしていた。



「…ここ…ご飯粒付いてるぞ?」


男の子は自分の頬を指差して言った。


「えっ?あぁ…!」


私は慌ててご飯粒を取った。


すると男の子は私を見て笑う。



「しっかりしないとな~!女の子なんだからさ!」


そう言って私から結構な距離を取って座り、パンを開けて食べ始める。