「首切り紅堕羅…断罪…!!」
幻魔と絶望をしまい、断罪を出した。
断罪の力に体は更に激痛が走り、意識が遠のきそうになる。
それを唇を強く噛んで防いだ。
血も出てる…体もかなりピークが来てる…でも戦わなきゃ死ぬ…!
自分に言い聞かせ、刀を抜いた。
「これだけの力の差があるのにまだ戦うか!お前本当にスゴいな!」
辰馬が笑って言った。
「諦めて死ぬより…最後まで戦って死んだ方がよっぽどマシだ。」
俺は辰馬に斬りかかった。
辰馬は剣で受け、俺の胸ぐらを掴んで地面に叩きつけた。
痛みをこらえてそのまま辰馬に斬りかかる。
辰馬は避けきれずに、刀は頬をかすった。
すぐに立ち上がり、辰馬に斬りかかる。
「スゴい執念だ。今まで俺が戦ってきた奴に見せてやりたいくらいだよ。」
笑いながら辰馬が言った。
「諦めるのは好きじゃねぇんだ…よ!」
刀が柄に当たり、剣は空中に舞った。
これが最後のチャンスだ…。
頼む…!当たれ!!
「紅桜の舞(べにざくらのまい)!!!」
辰馬の体を2回斬り、更に腹を斬って抜けた。
「花弁(かべん)よ…舞え…。」
刀を鞘に戻すと、辰馬の血液が空中で凝固し、辰馬の体に突き刺さった。
「グァァッ…!」
辰馬は倒れ込む。
ズキンッ…ズキンッ…ズキンッ…!!
「ガッ…!…あ…あぁ…。」
俺もその場に倒れ込んでしまった。
頼む…!もう立つなよ…!
これ以上はもう無理…だ…。
「ぐっ…!うぅ…!」
願いは届かずに、辰馬は立ち上がった。
あの技をくらって立つのかよ…!
もう…無理だ…。殺される…!
辰馬は俺に近付き、手を振り上げた。
ガッ…!
頭を掴まれ、そのまま頭を撫でられた。
「…俺の…負けだよ…。」
辰馬は笑ってそのまま倒れて仰向けになった。