タイムリミット…?


まさか……。


「代償は大きいだろうな…お前の悪魔の技は。見る限りじゃ俺が悪魔に聞いた『魔王族』の技と似ている。そんな無茶な戦い方してると…死んじまうぞお前。」


俺の命が…尽きかけてるのか…。



俺は立ち上がって手を広げた。



「魂喰らいの鎌…骸…懺悔…!!」


骸懺悔を出し、辰馬に斬りかかった。



ガキンッ!!



辰馬は剣で骸懺悔を受け止めた。


「荒西…お前…!死んでもいいのか?」


「知るか…!今は……目先の戦いに集中する方が大事だ!!」



鎌を払って辰馬の腹を蹴り、体を斬った。


「お前…死が怖くないのか…?」


辰馬が体を抑えて言った。


「…怖いさ。堪らなく怖い。だが…今は戦わないといけないんだよ。」



そう言うと辰馬は笑った。



「なるほど…。じゃあ俺も本気を出すか。」


拳を握り、辰馬は目を閉じた。


「龍神の力よ…。我に降り注げ!」


メキメキメキッ…!


辰馬の頭からは龍のような角が生え、爪は長く鋭くなり、体は龍の体毛が生え、白く変わる。


更に牙と尻尾まで生え、辰馬は龍人になった。



「これが最後の能力。悪魔族『ハカゾル』の能力…龍の力だ。」


辰馬は目の前から消え、俺を地面に叩きつけ、剣で俺の背中を刺した。


「グァァッ…!」


「この龍神の力は無敵。お前はもう俺には勝てん!!」


剣を抜いて、俺を壁に叩きつけた。



強い…!


しかもこの体の状態じゃ…!


辰馬は斬りかかってくる。



「絶望の…輪廻!!」


ガキンッ!!



鎌に闇を纏い、剣を受け止めた。



「効かんっ!!」


力負けしてまた壁に叩きつけられた。



「死ね荒西!!」


剣を振りかぶって俺に斬りかかる。


何とか鎌で受け、思い切り辰馬を蹴って距離を離した。