「久しぶりだ。ここまで互角に戦えた奴は…やはり楽しいな。」
俺は辰馬に手をかざした。
「今こそ解き放つ時。全てを破壊する悪魔王の力よ。邪念‥怨恨‥欲望‥その力で全てを焼き尽くせ。我が言霊により‥その力を解放せよ!」
俺の周りに無数の黒い球体が浮かび上がる。
体には初めて出した時よりも重い激痛が走り、立っているのもやっとなくらいだった。
「…楽しい所悪いが消えろ。終焉の黒き雨!!」
辰馬に向かって黒いレーザービームが一斉に放たれた。
さすがに終わるだろ…。
俺は激痛をこらえて立って、辰馬を見ていた。
しばらくすると攻撃が止み、辰馬の姿は無かった。
終わった……。
体が限界を越えていたのか、その場に倒れ込んだ。
「喜ぶのはまだ早いんじゃないか?」
なっ…!
辰馬は俺の体を蹴り飛ばした。
無傷…?何で…!
「あんな危ない技使うのかお前は。さすがに俺も…影の能力と時の能力が無いと危なかったな~。」
まさか…!
時をずらして、その間に自分の影を盾にして辰馬は他の場所へ逃げていたってことか…!
「技を出すのが少し早かったな~。俺はまだ追い詰められちゃいねぇぜ?」
功を焦りすぎた…。
俺は立ち上がって構えた。
「まだやるかい?その体で!」
辰馬は斬りかかってくる。
俺は腕の鎌で斬撃を受けていく。
このままじゃ…!
「魂喰らいの鎌…骸ざん」
ドクンッ!ドクンッ!!
心臓に激痛が走り、口から吐血した。
な…!今のは…。
「あらら…。荒西…お前タイムリミットが近付いてるな。」
辰馬が俺を見下ろして言った。
