始末屋



優の頭を撫でて、俺は廃ビルの最上階へと向かい始めた。



「薫…死んだらダメだよ…?」


優が腫れた目をして俺に言った。


「バーカ。誰が死ぬか。俺が死んだらお前悲しむだろ?」


そう言って廃ビルの中に入っていった。


「薫!あんた…大丈夫なの?あんな戦いして連戦するつもり?しかも相手って…あんたをあんなにした人なのに…。」


涼風が心配そうに俺に言う。


「俺より優の心配してやれよ。大丈夫だ。死にはしない。」


そう言ってタバコに火をつけた。


「お父さんを…殺すの…?」


涼風と戦っていた女が言った。


「場合によればな。」


「殺さないで……。私の大切な…お父さんなの…。」


俺に頭を下げて頼んだ。


「…殺しはしない。」


そう言って上へと進んだ。




「薫はん!その体で行くんかい!」


楓が俺を見て言う。


「あぁ。心配しなくても死なねぇから。」


煙を吐いて言った。


「そうか。頑張りや薫はん!勝って今夜は飲み会や!」


楓が笑いながら言う。


「おう。ちょっと行ってくる。」




階段を上り、最上階に着いた。


そこには辰馬が廃材に座って待ち構えていた。



「よぉ!ボロボロだがそんなんで俺に勝てんのか?」


辰馬は笑って言った。


俺はタバコを吐き捨て、足で踏みつけた。


「ボロボロだろうが…全快だろうが…負ける時は負ける。今ならあんたに勝てそうな気がするから来たんだよ。」


悪魔の腕に鎌を生やして、辰馬に向かって構えた。


「そうかい。確かに…あの時よりもマシな顔つきしてやがる。始めようか…最強同士の戦いをな。」


剣を取り、俺に向けた。


「最強なんてそんな大層な奴じゃねぇよ俺は。俺が最強なら…お前に何もさせなかったはずだしな。」



俺は辰馬に殴りかかった。


辰馬は剣で斬りかかってくる。


腕の鎌で剣を払い、腹に蹴りを入れた。


「動きもいいな!!だが…俺には効かん!!」




ガキンッ!!