始末屋



ドンッ…ドンッ…ドガァッ!!


アイアンメイデンを蹴って開け、中から脱出した。


『俺がお前を守るのはこれが最初で最後だ。』


いつの間にか体をアビルに乗っ取られていた。


アビルは破壊の闇の力で剣や刺さった棘を全て破壊していた。


―「アビル…。お前…!」―


『あとはしっかりやれ。次腑抜けやがったら見捨てるからよ。見せてやれよ本当の力を。』


アビル…。


アビルは俺の体に入り、また元の位置に戻った。


「デスアビルの力か…。」


優は大剣を構える。


そうだ…。
俺は見失わない…自分の目標を…。


何が大切かを…。



「行くぜ?もう手加減はなしだ!!」


断罪を握り直し、優に斬りかかった。


優は大剣で断罪を受け止める。


その瞬間断罪を離し、優の顔面を思い切り殴り飛ばした。


それを追って優に斬りかかる。


優は後ろに転がって避けた。


「ブラックバーン!!」


優の真下から黒い火柱が上がる。


その隙に優の背後に回り込み、火柱が晴れた瞬間に背中を斬った。


「ガハッ!」


優は斬りかかってくる。


断罪で受け止めた。


「なぁ…。今ならまだ間に合うぞ。お前の本心を聞かせろ。」


俺は優に言った。


「これが…俺の本心…だよ…。」


優はうつむいて言った。


「そうか…。俺はもう迷わない。お前が本当に俺の敵になるなら…俺はお前を踏み越える!!」



優を押して再度斬りかかる。



優は大剣で受けるが、すぐに手を離して膝から崩れ落ちた。



「うっ…!うぅ…!薫…!薫……辛いよ……!もう…嫌だよ…!」


優は涙を流しながら言った。



俺は断罪をしまって優の頭を撫でた。


「それが…お前の本心だな?」


優は頷いた。


「なら…決着はまだ先だな。」


「薫…!ごめんなさい…!ごめんなさい…!」



優はそう言って泣き続けた。