始末屋


ハーヴィスは立ち上がり、俺を見て笑う。


今少しだけ気付いた…。
本当はこいつ悪い奴やないんや。


あの時夜やったからあいつの本当が見えへんかっただけか。


時間っていうのは、完璧な吸血鬼になる時間のことやったんやな…。


「君はやっぱり面白い。君と戦えて嬉しいよ。だから君の思いに応え…私も敬意を表して本気を出そう。」


ハーヴィスは自分の体を斬った。


流れる血はハーヴィスの手に纏われ、大きな龍に変わった。


「ブラッドドラゴン。最強の技だ。君は耐えれるかな!!」


龍を俺に向かって放つ。


「男は根性や!!この龍斬るで!」


刀を鞘に納めて集中した。


「召雷…雷爪一閃!!」


刀を抜くと龍と拮抗する。



さすがに…本気の技だけある…。


でも…こんな所で負けたら…俺カッコ悪いしな…。


それに勝ちたいんや…。



勝って眠らせてやりたい…ハーヴィスを…。



「負けて…たまるかいな~!!」


更に力を込めて龍を斬っていき、刀を鞘に戻した。



バチバチバチィッ!!


血の龍に雷が落ちると、その姿は消えた。


ヤバい……。


結構力使ってもうた。


最後…決めなあかん…!


もうちょっと頑張らなあかんのや…!



刀に手をかけ、ハーヴィスに向かっていく。




「来い!私を消してみせろ!!」


ハーヴィスは剣を振りかぶって俺に向かってきた。


この戦い…楽しかったわ…。


俺も…敬意を表して本気の技をこいつに見せたらなあかんよな…。



「迅雷(じんらい)…全てを焦土と化す…!!」



スピードを上げ、剣を避けてハーヴィスの体を斬った。


「はっ…!早い…!」



刀を鞘に戻していく。


「最迅凶雷(さいじんきょうらい)。」


キンッ!


ハーヴィスの真下から幾重にも重なった雷の束が襲いかかった。


「もう眠ってえぇよ。おやすみ…ハーヴィス・クオリア。」


陰怒雷をしまった。