背後には深紅に染まった紅い剣で俺を刺している無傷のハーヴィスが居た。
「グハッ…!何で…お前…。」
さっきまでハーヴィスが居た場所を見ると、無数の蝙蝠(こうもり)が飛んでいた。
「バットアバター。私に流れるクオリア家の血は…蝙蝠と精通している。あのように私は蝙蝠を操って身代わりを作っていたんだよ。」
ハーヴィスは剣を抜いて、俺を蹴った。
なるほど…。
吸血鬼ならではの戦い方っちゅう訳か…。
立ち上がって刀をハーヴィスに向けた。
「まだ絶望を感じない。素晴らしいよ楓君。君なら本当に私を消せる存在になり得る資格がある!」
ハーヴィスは俺に斬りかかった。
刀で受け、鞘で顔面を殴り、態勢を崩した。
そのまま刀を地面に刺して回し蹴りをして吹き飛ばした。
「集まれ…雷の力!」
刀に雷を纏い、それを4つに分けた。
「雷鳥の囀り(らいちょうのさえずり)!!」
雷はそれぞれ違う方向からハーヴィスに向かう。
「ブラッドガード!」
ハーヴィスから流れる血が球状になってハーヴィスを取り込み、雷を防いだ。
それを割ってハーヴィスは出てきた。
「自分の血を使って戦うなんて不便やな~。あまり使いすぎたら自分死んでまうで?」
そう言うとハーヴィスは笑った。
「私は自分の終わりを望んでる。長く生き…人の血を吸い続け生きていくのが私には堪らなく辛いんだ。」
吸血鬼なのにかい。
変な奴やな~…。
「それでもえぇやないか。お前だっていつかは死ぬんやろ?」
その問いにハーヴィスは首を横に振った。
「私は呪われたのだよ。クオリア家にね…。」
呪われた…?
神妙な顔つきでハーヴィスは話し始めた。
