始末屋

その後、俺は米の所に向かった。


いつも通る道にいつも居るホームレスが居なくなっていた。



ひどいもんだ。


表の人間は1人殺されればニュースになるが


裏の人間は何人殺されようが関係ないってか。




―駄菓子 米―



「米婆居るか?」


俺がそう言うと、米婆が奥から来た。



「何だい薫?仕事かい?」


座布団の上にボスッと座る。


俺はゲームの所に置いてあるイスを米婆の前に置いて腰を降ろした。



「違うよ。ちょっと聞きたいことがあってね。」


そう言うと、米婆は指を3本出した。


俺はズボンの後ろポケットから財布を出して、3万円を渡した。


「扇杜1の情報屋が小金せびんなよな。」


「悪いね。まだ長生きするつもりだからお金がいるんだよ。それで?何が聞きたいんだい?」



「最近扇杜で起きてるあの焼死殺人犯の事件。あれの被害総数を教えてくれ。」


そう言うと米婆は奥に引っ込んで書類を俺に渡した。


「それ以上の情報はないけどいいかい?」


「まだ仕事が決まってないんだ。今日はこれだけでいい。ありがとう。」



俺は立ち上がって駄菓子屋から出た。


これ以上の情報がないか…。


米婆にしては珍しいな…。



「あっ!薫兄ちゃん!」


裏扇杜のストリートキッズの兄妹が俺に気付いてこっちに来た。


俺はしゃがんで兄の頭に手を乗せた。


「ずるい~!あたしも!」


そう言って妹の方が背中に乗る。


「こらこら!わかったから!」


妹を降ろして頭を撫でてやった。


「最近ここいらで殺しがあってる。お前らちゃんと生きろよ?」



「わかってるよ!」


兄はそう言って、親指を立てる。


「頼もしいな。それじゃな!」


俺は立ち上がってアジトに戻り始めた。