「風魔龍爪剣…"皐月(さつき)"!」
鞭にもなる風の力を凝縮した剣を出し、薙刀を受け止めた。
「忘れもしないわ…。あんたが私を裏切って居なくなった時のこと!!あの時私が…どれほど深い絶望を味わったか!!」
力負けして倒され、私に向かって薙刀を降り下ろす。
ガキンッ…!!
何とか剣で受け止めたが、唯香の力は強く、本気で力を入れないと薙刀が顔面に刺さる勢いだ。
「あんたは綺麗事を並べて私を利用するだけした!!そのお陰で悪魔の能力も手にした!!悪魔を手に入れたら私はお払い箱だったんでしょ!?だからあんたは私の前から姿を消した!!違う!?」
力が……強い……!!
腹を蹴って唯香を離し、剣の刀身を割り、鞭にして唯香の方に投げた。
唯香は斬撃をかわし、一瞬で私の目の前に来て斬りかかった。
避けきれずに体を斬られてしまった。
「ぐぅっ…!」
更に唯香は私に斬りかかる。
剣を元に戻し、薙刀を受け止めた。
「あんたはそりゃ可哀想だったわよ。理不尽に彼氏を奪われ、復讐に燃える気持ちもわかった!だから私は協力したのに…!あんたはそれを裏切った!!何とか言いなさいよ!!!」
また力負けして飛ばされた。
「…反論も弁明も…私はするつもりはないわ…。理由はどうあれ…小さな頃から仲が良かった唯香を裏切ったのは事実よ…。私の罪なんて何を言っても変わらない。だから私は今こうして唯香…あなたと戦ってるの…。」
私がそう言うと、唯香は私にネックレスを見せた。
それは…私が彼氏ができて、唯香が寂しそうにしていた時に私が作った白いビーズでできた十字架のネックレスだった。
まだ持ってたのね……。
「私は今日…あんたを殺してこれを捨てる!!いつかあんたと巡り会い、私が殺すまで取って置くと決めてたの!!今日があんたの命日よ!」
薙刀を私に突き付けた。
「私はまだ死ねないわ。こんな私にも…胸を張って大切と言える物ができたから。」
私は剣を構えた。
