始末屋


―涼風―


唯香は薙刀を出して斬りかかる。


私も風魔扇を出し、唯香の薙刀を受けた。


「何でフェロモン効かなくなったの…?私の能力に弱点なんかないはず…!」


「弱点がない?そんな能力無いわ…!どんな能力にも綻び(ほころび)はあるわ…!

あんたのフェロモンの能力はね…強い思い込みで打ち消すことができる…!
例えば…私の方があんたより数万倍美しいとかね!」


風魔扇を払って間合いを離し、唯香に蹴りかかる。


唯香はしゃがんで避けて斬りかかる。


風魔扇で払い、唯香の腹に拳を入れた。


「カハッ!ちぃっ…!」


胸ぐらを掴まれ、頭突きをくらった。


更に顔面を蹴り飛ばされた。


「私を舐めないで!戦闘術なら私の方が数倍上なんだか…!」


唯香が喋り終わる前に小さな風の玉を唯香に当てて吹き飛ばした。


「そうね…。確かに戦闘術はあんたの方が上だわ。ただし…契約者としては私の方が上よ!!」


仕込みナイフを出して、唯香に投げる。


「そんな物!!」


唯香は薙刀で仕込みナイフを叩き落とす。


「鎌鼬!!」


風の刃と共に仕込みナイフを投げた。


唯香は捌ききれず、腕にナイフが刺さった。


「あんたも私を舐めないでくれる?同じ手は私は使わないわ。あの時私が負けたのは…知り合いが来た動揺と優君が私を殺せと言ったという言葉に振り回されたからよ。

私に二度目の敗北は無い。後悔するなら…あの時私を殺さなかったことを悔やみなさい。」



私がそう言うと、唯香は腕に刺さったナイフを抜いて鼻で笑った。


「ナイフが当たっただけで勝ちを確信したの?涼風姉さん…それはいくら何でも早すぎるわ。」


まだ何か秘策でもあるのかしら…。


「私は絶対負けない!!私を裏切ったあんたに…負ける訳にはいかないのよ!!」


唯香は薙刀を回して斬りかかる。