始末屋

優との過去を喋っていると、お嬢様は涙を流していた。




「俺はどこまで行ったってバカな育て親だ。理由はどうあれあいつをまた捨てた。

それは何故かって言われりゃ…また下らない理由だ。

あいつが戦えるレベルになったから俺は外に出て戦いたかったのさ。

俺はいつまで経っても変わらない。無類の戦い好きだ。常に自分が死ぬかもしれないという場所に立ってないと落ち着かないんだ。平和な世の中なんてつまらない。戦っていたいんだよ。」


タバコの灰を落とした。


「なら…何であなたは優に平和の為に戦おうと言ったのですか…?」


お嬢様は涙を拭きながら俺に聞いた。


「平和ってのを優が望んでたからかな。理由はどうであれ、また裏扇杜で戦いたいとは思ってたし丁度よかったんだよ。

ただ優とは戦えないから優をこっちに連れてきただけだ。それに…俺は親らしいことは何もしてやれねぇ。だからせめてあいつに見せてやりたいのさ…俺の戦い方をね。」


タバコを床でもみ消し、立ち上がって伸びをした。



「本当にそれだけなんですか?優を連れ戻した理由は…他にもあるんじゃないんですか?」


真っ直ぐな目だ。
どうりで優が気に入る訳だ。


「それだけだよ。」


そう言って上に上がった。




上に上がると、クオリアと唯香と優が居た。


「そろそろ来てもおかしくないだろ。お前達…死ぬ気で暴れろよ?今しかできないこの戦いを存分に楽しめ!!それが若いお前達にできることだ。」


そう言うと、唯香とクオリアは頷いた。


「クオリア…私の血を吸いなさい。そのままじゃ本気出せないでしょ?」


唯香は後ろ髪を横に持っていき、首筋を露にした。


「……すまない。」


クオリアは牙を生やし、唯香の首筋に噛み付いた。


「んっ…!いいのよ…気にしないで。」


最近の若者はスゴいな。



さて…俺も待つとするか。


あの程度で死んでないだろ?荒西。