顔にヒリヒリとした痛みが走る。
「あんた…こんな時にまでカッコつけてそれが何に繋がるのよ!!優君が大事なんでしょ?!だったら勝って取り返しなさいよ!!
いつまであんたはそうなの?!
あの桜って子が助かればあんたはそれでいいの?それ以外何も残らなくても本当にあんたはそれで満足なの?!はっきり言ってみなさい!!」
「戦えって言うのか?仕事でもないのにか?仕事でもあんな化け物と戦うのは御免だ。
それに…去る者は追わないよ。俺には俺の目標がある。ここで優の為に寄り道なんざしねぇ。
別にあいつがそれでいいなら…俺は同じように思うだけだ。」
また顔面に平手打ちが入る。
「あれが優君の本心に感じるの?優君は辛いに決まってるじゃない!!人質取られて仕方なく戦ってるに決まってるじゃない!!
あんた…本当にそんなこと思ってるの?
誰よりも優君と一緒に居て…こんな気持ち一つ理解できない程バカになったの?
あんたが桜って子とまた幸せに暮らす日が来るなら私は祝福するわよ…でもね…大切な物を見失っちゃダメよ。
優君の為に戦うことがあんたは寄り道って感じるの?優君はあんたの為に戦って…あんたの背負ってる物を軽減しようと頑張ってたわ!!
何であんたはそれをしようとしないの…。本当に優君はどうでもいい人間なの…?」
涼風はそう言って涙を流した。
「どういう形であれ…あいつが決めたことだ。俺はそれを無視して戦わない。
借りも返さなくていい。お前も関わんなよ。関わっても殺されるだけだ。」
俺がそう言うと涼風は上に上がり、服を着て外に出ていった。
