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薫へ
今までおれと組んでくれてありがとう。
何もわからなくて、いつもめいわくばかりかけてきてごめんなさい。
そして、またおれはめいわくな行どうを取っています。
薫とすごした3年間、楽しくて楽しくてしかたなかったよ。
初めて戦った時からずっと薫となら楽しくまい日をすごせるって本気で思ってた。
思ってた通り、やっぱり楽しかった。
さい初はケンカもしたし、合わないことばかりだったけど、けっきょく薫ははなれなかった。
しごとでどんなにミスしたって、おれがめいわくかけても薫はいつも大じょうぶって言ってくれた。
それが本当にうれしかったよ。
今これを薫が読んでるってことは、薫は辰馬さんから生きのこれたんだね。
やっぱり薫はすごいよ。
薫、これからうら扇杜は辰馬さんによって変わっていく。
もし、またおれと薫が会ったら殺し合いをしなきゃいけなくなるんだ。
おれはそんなことしたくない。
おれはあいちゃんを人じちに取られてるから辰馬さんと居なきゃいけないんだ。
いくら薫でも辰馬さんには勝てない。あの人は人間のレベルじゃないんだ。
だから薫、これをよんだら扇杜から遠くはなれた場所に涼風さんといっしょに逃げて。
おれのことはもう気にしないで。どこかで桜ちゃんをもとにもどして幸せにくらしてね。
今までありがとう。
始末屋ナンバー2 城島 優
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